デウソン神戸

吉野選手ブログ【サテライトブログ第2弾】

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サテライト所属、背番号17番の吉野雄大です。本日ブログを書かせていただきます!

3月に無事に大学を卒業し、4月から大学院に進学しました。

大学院では、自分の研究を進めるだけでなく、全て英語で行われる授業を受けたり、企業さんと共同研究をしたり、学会発表に登壇したりと、わりと多忙な生活を送っています。研究とフットサルの両立はなかなかに大変ですが、自分で決めた道なので、後悔のないように頑張ろうと思います!

このブログは、少しでも僕のことを知ってもらえたらと思い、大学院で取り組んでいる研究の話を書かせていただきます!

僕は、大学院で「ZnO強誘電体圧電薄膜」というものを製作し、その評価を行っています。具体的にどんな内容か解説していきますね。

まず、「電気と力を変換する」という性質があり、これを「圧電性」といいます。これは、押すと電気が出たり、電気をかけると動いたりする性質で、実は身近なところにも使われています。代表的な例として、スピーカーがあります。スピーカーは電気で送った信号を振動させて(力に変換して)音を発生させてますよね!そんな感じです。
そしてそんな圧電性を持つ材料の中でも、「一度電気をかけると、その状態をずっと覚えてくれる」性質があります。これを「強誘電性」といいます。この性質があると、電気のオン・オフ状態を記録することができるので、メモリやセンサー、エネルギー材料などに使えるとても重要な材料になります。

僕はこのような「圧電性」と「強誘電性」をもった、非常に薄い膜(200nmくらい)を「ZnO(酸化亜鉛)」で作る研究をしています!

ここで使っているZnOは、もともと「力と電気を変換する」性質(圧電性)は持っているのですが、「変化を記憶する」性質(強誘電性)はありません。そこで僕は、ZnOの中に別の元素をほんの少しだけ混ぜてみて、ZnOに新しく「強誘電性」を持たせることができないかを研究しています。(この原理について書くとものすごく長くなるのでまたいつか書ければなと思います。笑)
現在主に使われている強誘電体材料には、人体に有害な鉛が使われているので、僕のしている研究がもしうまくいけば、環境に優しい、未来の材料の開発につながる研究になっています。新たな材料の発見を目指して、毎日薄膜を作って、電気を流して、という研究を繰り返しています。

少しだけでも伝わりましたでしょうか?難しい内容ですが、こんな研究をしているんだーと知っていただけたら嬉しいです!笑

サテライトは開幕戦から3連敗してしまい、正直チームの状態は良くありません。でもここからしばらく試合がない期間が続くので、これをポジティブに捉えて、8月の2連戦を迎えられればなと思います。トップ、サテライト共に応援よろしくお願いいたします。
かなりマニアックな内容でしたが、ここまで読んでいただきありがとうございました!

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